レース展望

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静水面に咲く激闘の花!麗しき秋の是政決戦!

静水面に咲く激闘の花!麗しき秋の是政決戦!

 ボートレース多摩川の開設69周年記念「G1ウェイキーカップ」が10月15日から開催される。秋深まり始める是政に全国からトップレーサーが集結。日本一の静水面で激しいバトルを繰り広げる。

 地元の東京支部からは10人が参戦。濱野谷憲吾石渡鉄兵作間章齊藤仁中野次郎長田頼宗山田哲也永井彪也佐藤隆太郎宮之原輝紀が登場する。多摩川周年での東京勢の優勝は15年の中野次郎が最後。9大会ぶりのタイトル奪還を果たしたいところだ。

 地元のエースは濱野谷憲吾だ。今年の濱野谷は記念4優出1Vをマークする充実ぶり。4月の若松マスターズチャンピオンで優出3着、5月の平和島周年で優出4着、5月の芦屋ボートレースオールスターで優出2着、そして9月の常滑周年で優勝と結果を残してきた。賞金ランキング7位につけ、2年ぶり14回目のグランプリ出場に当確ランプをともしている。余裕を持って多摩川周年に臨めるだけに、久々の当地記念Vを期待したいところ。多摩川では99年に周年記念とダイヤモンドカップでG1連続Vを飾ったが、記念タイトルはその2つにとどまっている。24年ぶりの多摩川G1制覇をめざす。

 中野次郎も楽しみだ。9月の高松宮記念で優出3着に入るなど近況リズム上昇ムード。多摩川では記念5優出2Vの実績があるだけに期待は高まる。07年関東地区選と15年周年記念に続く3つ目の多摩川G1タイトルを狙う。

 石渡鉄兵は現在賞金ランキング26位につけているが、9月の多摩川戦で手痛いフライングを切ってSGチャレンジカップはF休みに。ただグランプリ出場への夢はまだ潰えていないだけに、多摩川周年で大きな賞金の上積みを狙いたいところだ。

 その他にも6月のびわこ戦と7月の江戸川戦で優勝するなど好調な作間章や、多摩川記念6優出の実績を持つ齊藤仁、今年10優出4Vと好リズムが続く長田頼宗、多摩川最近5節で4優出1Vの山田哲也、記念通算5優出をすべて9~12月にマークしている秋冬巧者の永井彪也、20年の多摩川周年で優出5着に入った佐藤隆太郎、9月のヤングダービーで6コース2勝など見せ場を作った宮之原輝紀と、東京支部は多彩なメンバーがそろっている。

 遠征勢では毒島誠(群馬)が有力なV候補だ。多摩川通算16優出8Vを誇り、多摩川G1は実に4節連続優出中。15年の多摩川周年で優出6着、17年の多摩川周年で優出6着、20年2月の多摩川周年で優出2着、20年4月の多摩川周年で優勝、21年の多摩川周年で優出3着、そして今年3月の多摩川周年で優勝。近年の多摩川周年は毒島抜きには語れないといっても過言ではないだろう。今回はタイトル防衛をかけての参戦。71・72年の田中佐次郎以来となる史上2人目の多摩川周年2連覇なるか。

 茅原悠紀(岡山)は前々回の多摩川周年覇者。21年10月に行われた開設67周年記念で4コースまくりを決めて優勝したのが記憶に新しい。茅原は今年3月の多摩川周年でも予選2位通過の活躍を見せたが、準優でまさかのイン戦3着に敗れて連覇への道が潰える悔しい結果だった。今回はその雪辱の思いも込めて、2大会ぶりのタイトル奪還を狙いたい。

 今年のSG覇者からは3人が参戦。ボートレースクラシック優勝の土屋智則(群馬)、グランドチャンピオン優勝の磯部誠(愛知)、ボートレースメモリアル優勝の馬場貴也(滋賀)が登場だ。土屋は多摩川5優出1Vと当地相性上々。磯部は9月の三国周年でも優勝するなど好調が続くだけに目が離せない。馬場は13年の多摩川周年に続く当地2回目の記念優出をめざす。

 その他では00年多摩川周年覇者の松井繁(大阪)や、09年に多摩川のボートレースクラシックでSG優勝歴がある池田浩二(愛知)、多摩川記念5優出の実績がある白井英治(山口)、19年に多摩川3Daysバトルトーナメントで4連勝パーフェクトVを飾った赤岩善生(愛知)、05年に多摩川ボートレースクラシックでSG初出場初Vを飾った笠原亮(静岡)、7月の多摩川一般戦で優勝したばかりの柳生泰二(山口)など多摩川実績豊富な選手たちや、9月のヤングダービーで優出した関浩哉(群馬)と小池修平(大阪)ら若手勢に注目したいところ。またグランプリ出場権を争っている平本真之(愛知)、山口剛(広島)、吉田拡郎(岡山)、井口佳典(三重)らも見逃せない。

(データはすべて9月26日現在。カッコ内の表記は支部)